気になる、のどの症状はありませんか?
気になる症状があれば、
チェックしてみましょう。

急性咽頭炎・喉頭炎

急性咽頭炎・喉頭炎

咽頭は口腔や鼻腔の奥、喉頭は気道の一部で首の真ん中にあります。いずれもウイルスや細菌によって粘膜に炎症が起きて発症します。両方の炎症を合併したり、慢性化したりする可能性があります。主に風邪が原因となっていることが多いのですが、声の使い過ぎや疲労、ストレスなども考えられます。

症状

発熱、のどの痛み、食べ物を飲み込むときののどの痛み、体のだるさなどがみられます。

治療法

安静にし、水分や食事を十分に摂取し、室内を保湿しましょう。また、飲酒・喫煙を控え、のどをいたわりましょう。のどのネブライザー療法が有効で、状態によっては、消炎鎮痛薬等の内服・点滴が必要になることもあります。

扁桃炎

扁桃炎はウイルスや細菌によって起こる扁桃腺の病気です。のどにはいくつかのリンパ組織のかたまりがあり、体の免疫力をつくるとともに、鼻や口から細菌が気管や肺へ侵入するのを防ぐ働きをしています。これらのリンパ組織は扁桃と言われ、一般に扁桃腺と呼ばれる口蓋扁桃の他、アデノイド、舌根扁桃、耳管扁桃などがのどを囲んでいます。しかし疲労などで免疫力が落ちていると、この部分自体が細菌やウイルスに感染してしまい扁桃炎になる場合があります。

症状

のどの痛みの他、高熱、寒気、頭痛、全身の倦怠感、関節痛、食欲不振などの症状がみられます。

治療法

抗生物質や解熱鎮痛剤を投与して治療します。
扁桃炎を1年に4~5回、またはそれ以上繰り返すと、手術した方がよい場合もありますのでご相談ください。

声帯ポリープ

声帯にできる炎症性の腫瘤です。左右にある声帯のうち、多くは片側にできます。大抵は声の酷使が原因と言われており、声帯粘膜の血管が破れて内出血を起こし、ポリープを形成するという説が有力です。

治療法

治療としては、まず声を使わないように安静を保つことが必要です。また吸入治療や投薬によって炎症をおさえますが、効果がなければ手術をおこないます。

声帯結節

帽針頭大以下の硬い感じの腫瘤で、声帯の両側に節のようにできます。
発声時の声帯粘膜の慢性的な機械的摩擦が原因と考えられており、声帯にできる一種のペンダコのようなものです。

治療法

吸入と投薬を中心にした薬物治療や、音声治療がおこなわれます。効果がないときは、結節の切除手術をおこないます。

気になる症状は早めに受診を

「風邪かな?」と、のどの痛みを訴えて来院される方は多いのですが、風邪も喉頭癌の場合も、初期症状は似ている場合があります。
また、声がかすれるといった症状も、原因はいろいろです。
ポリープや声帯結節のようなものもありますが、癌の可能性もありますので、長引く症状の場合は、ぜひ耳鼻咽喉科の診察を受けましょう。